2024-Tokyo Mineral Show
『第33回 東京ミネラルショー』に出品する新着鉱物標本のご紹介
12月13日(金)〜12月16日(月)の期間、池袋サンシャインシティ文化会館 2F・3F、4Fで開催される、『第33回東京ミネラルショー』に出品する品の一部をご紹介します。一点ものなど、品物により、初日にSold となってしまうものもございますので、どうぞご了承下さい。
母岩の出店場所は、いつもと同じ位置で、会場 1 (2F) /エリア R-テーブルNo.45-46です。
Boracite : ボラサイト ( 方硼石)
Boulby Potash Mine, Loftus, Cliveland, North Yorkshire, England
←53mm→
Mg、B、O、Clを組成に持つ、ボラサイト (方硼石)の結晶標本です。英国産の有名産地品で、青みがかった淡緑色をしており、この産地品の中でも高品質な標本となっています。(1点)
Wendwilsonite : ウェンドウィルソン石
Aghbar, Bou Azzer, Tazenakht Ouarzazate, Morocco
44mm x 25mm x 18mm
モロッコ、Bou Azzerから産出した、カルシウム、マグネシウム、コバルトの砒酸塩鉱物、ウェンドウィルソン石です。美しいローズピンクの鉱物ですが、同じ産地から産出するローズ石とは肉眼での区別は困難で、ローズ石の組成はコバルトリッチで、ウェンドウィルソン石は、マグネシウムリッチとなっています。原産地標本。(数点)
Lazulite : 天藍石(ラズライト)
Rapid Creek, Yukon Territory, Canada
←47mm→
カナダ、ユーコン準州、Rapid Creekから産出する、Mg、Fe、Alの燐酸塩鉱物、天藍石です。緑色がかった濃青色の結晶が人気の鉱物ですが、産地は極北の過酷な環境下にあり、採集には組織的な準備が必要とされるため、数年〜十数年に一度、市場に出回ります。品質はその時々により様々で、ロットにより良品が少ない年もあります。今回のものは2019年ころの産出品で、その中でも良品のみをチョイスしています。(数点)
Canasite (with Eudialyte) : カナサイト(ユージアル石を共なう)
Khibiny, Kola Peninsula, Russia
←50mm→
ロシアのコラ半島から産出した、K、Na、Caの珪酸塩鉱物、カナサイトです。黄色がかったベージュ色の結晶で産出したもので、赤いユージアル石を共なっています。黒色の部分は恐らくアルベゾン閃石でしょう。(1点)
Cinnabar in Selestine : 辰砂 (透石膏中)
Hozarco Mine, Pineres, Penarrubia, Cantabria, Spain
←23mm→
スペイン、カンタブリアから産出した、透石膏中の辰砂です。鮮赤色の辰砂が透石膏中に内包、及び共生しているものです。(数点)
Vanadium Dravite : 含バナジウム苦土電気石
Merelani Hills, Manyara Region, Tanzania
←7mm→
タンザナイトの産地として知られる、タンザニアのメレラニから産出した、鮮緑色の結晶が美しい含バナジウムドラバイトです。小さな結晶ですが宝石質で、透明度の良好な品となっており、一見ツァボライトの良品のような色合いですが、結晶の形が違うため、区別するる事ができます。(3点)
Boulangerite : ブーランジェ鉱
Trepca Mine, Mitrovica, Kosobo
←32mm→
旧ユーゴスラビア時代から知られているコソボ 、トレプカ鉱山産のブーランジェ鉱です。綿のようにフワッとした本鉱のみの結晶集合体で、強く触ればつぶれてしまいますが、ほぐせばまた元の状態に戻す事ができる不思議な産状のブーランジェ鉱です。(3点)
Dyscrasite: 安銀鉱
No21 Mine, Strědoěesky, Přibram, Czech
22mm x 6mm x 5mm
チェコ、プシブラムの特産品で、名前が示すとおり、アンチモニーと銀の化合物、安銀鉱の結晶標本です。複雑な結晶形が魅力的な分離結晶標本です。(2点)
Villiaumite : ビリオム石
Kirov Mine, Mt.Kukisvumchorr, Kibiny, Kola Peninsula, Russia
←31mm→
ロシア、コラ半島から産出した弗化ナトリウムの鉱物、ビリオム石です。水溶性で完全な劈開が特徴的な暗赤色の鉱物です。(数点)
Fluorite : 蛍 石
Berbes, Asturias, Spain
←40mm→
スペイン、ベルベス産の蛍石です。黄褐色に灼けた微小な水晶集合体上に、紫色の立方体結晶が映えるコントラストの美しい標本です。
Kyanite : 葡萄石
Sangulungulu, Loliondo, Arusha, Tanzania
←54mm→
オレンジ色をしたスペサルティンの産出で知られるタンザニア、Sangulunguluの藍晶石です。不思議な事にこちらもオレンジ色をしており、本鉱としてはこの産地特有の色を見せるレアカラーの藍晶石です。(3点)
Spangolite : スパンゴル石
Branchard Mine, Bingham, New Mexico, U.S.A.
←60mm→
米国、ニュー−メキシコ州 Branchard鉱山から産出した、銅、アルミニウム、硫酸基に塩素を加えた二次鉱物で、濃い青緑色の結晶が、母岩の空隙に集合体をなしている立派な標本となっています。(1点)
Erythrine : コバルト華
Aghbar, Bou Azzer, Tazenakht Ouarzazate, Morocco
←67mm→
ウェンドウィルソン石、ローズ石などと共にモロッコのBou Azzerから産出した、コバルトの砒酸塩鉱物、コバルト華です。外観にはいくつかのバリエーションがありますが、写真の品はローズピンクの板状及び、針状結晶の集合体をなすものです。(3点)
Sugilite (Fibrous) : 杉石 (羽毛状結晶集合体)
N'Chwaning III Mine, Kuruman, North Cape Province, South Africa
←16mm→
南アフリカのマンガンフィールドから産出した、羽毛状の結晶集合体をなすスギライトです。一センチ前後の小さな標本ですが、マゼンタピンクが美しいサムネイル標本となっています。(数点)
Microlite: マイクロ石
Ipê Mine, Governador Valadares, Minas Gerais, Brazil
27mm x 23mm x 14mm
ブラジル産のマイクロ石です。Na、Ca、Taの酸化物で、透明度に優れた微小なオレンジ色の結晶が母岩上に付いています。(1点)
Quartz Crystal: 石油入り水晶 (蛍光性)
Berbes, Asturias, Spain
18mm x 9mm x 8mm
蛍石の産出で知られる、スペイン、アストリア、ベルベスから僅かに産出した新産の石油入りの水晶です。パキスタンのものとは趣きの違うスモーキークォーツの石油入り水晶で、パキスタン産と同様に紫外線照射により蛍光が観察できます。小さな結晶ですが、水晶コレクターにはお勧めの標本です。(数点)
Woodruffite : ウッドラフ石
Ojuela Mine, Mapimi, Durango, Mexico
←7mm→
亜鉛とマンガンの酸化鉱物、ウッドラフ石です。鋼灰色〜黒色の針状結晶集合体で産出したものです。
Aurichalcite: 水亜鉛銅鉱
Shell Creek Range, White Pine Co., Nevada, U.S.A.
←36mm→
米国、ネバダ州、Shell Creek産の水亜鉛銅鉱です。水色をした長板状結晶の集合体で産出しています。
Aragonite : 霰石 (アラゴナイト)
Quartz Crystal : 赤水晶
Minglanilla, Spain
Valencia, Chell, Spain
Hessonite : ヘッソナイト・ガーネット (灰礬柘榴石)
Tridymite : 鱗珪石
Piemonte, Italy
Utah, U.S.A.
Tugtupite : トゥグトゥープ石
Heterogenite : ヘテロゲン鉱
Narsaq, Greenland
Katanga, Congo
Carletonite : カーレトン石
Fluorite : 蛍 石
Quebec, Canada
Asturias, Spain
Chalcoalunite : 銅アルミナ石
Cyprine : シプリン
Arizona, U.S.A.
Telemark, Norway