『石ふしぎ大発見展・2025 <第31回大阪ショー>』に出品する鉱物標本のご紹介
4月26日 (土)~4月28日 (月) の三日間、大阪 天満橋 OMMビル(大阪マーチャンダイズ・マート)2F 展示ホールで開催される、『石ふしぎ大発見展 2025・第31回大阪ショー』に出品する新着品の一部を紹介します。品物により初日にSold となってしまうものもございますので、どうぞご了承下さい。他にも、ここに掲載していない新着品や稀産鉱物などもございますので、ぜひご来場いただけますよう、宜しくお願い致します。
出店場所はメイン会場(第6展示場) No.117です。
Amazonite with Smoky Quartz : アマゾナイト (煙水晶を共なう)
Crystal Perk, Colorado, U.S.A.
←50mm→
米国、コロラド州産のアマゾナイトです。評価の高いスモーキークォーツを共なう標本で、ブルーの色合いが良好なアマゾナイトのクラスター上にスモーキークォーツが乗っています。バランスの良い良品となっています。(1点)
Tobernite : 燐銅ウラン鉱
Margabal Mine, Aveyron, Midi-Pyrénées, France
25mm x 20mm x 20mm
フランス、Aveyron産の燐銅ウラン鉱です。雲母状では無く、濃緑色の立派な結晶集合体で産出したもので、通常紫外線照射下で蛍光しない本鉱ですが、燐灰ウラン鉱の混入によるものか、本品は緑色の蛍光を発します。(2点)
Getchellite : ゲッチェル鉱
Getchell Mine, Adam Peak, Humboldt Co., Nrvada, U.S.A. (Type Locality)
30mm x 19mm x 17mm
ゲッチェル鉱は、砒素とアンチモンの硫化鉱物で、砒素の硫化鉱物、鶏冠石に良く似た鮮赤色の鉱物です。この産地からは鶏冠石も産出するため、同定には多少戸惑いますが、特徴的な真珠光沢と、より鮮やかな赤色で区別する事が出来ます。この産地では、多くの場合石黄を共ない産出しますが、この品はゲッチェル鉱のみの標本で、鶏冠石のような極端な風化は見られません。原産地標本。(2点)
Nontronite : ノントロン石
Agua Fria Claim, Coronel Murta, Minas Gerais, Brazil
←34mm→
明るい黄緑色で産出した粘土鉱物の一種、ノントロン石です。カンラン石の変質により生じる鉱物です。
Diopside : 透輝石
Inagil Massif, Aldan, Sakha, Russia
←46mm→
ロシア産の透輝石です。やや暗いエメラルドグリーンをした、透明度の良好な品で、ファセットカットされルーズとしても流通しています。
Thomsonite : トムソン沸石
Uzsa, Tapolca, Veszprém Co., Hungary
52mm x 36mm x 25mm
カルシウム、ナトリウム、アルミニウムの沸石、トムソン沸石です。玄武岩の晶洞中に無色〜白色の球状体で産出しています。ハンガリー産。(1点)
Herderite : ヘルデル石
Corrego Frio, Minas Gerais, Brazil
39mm x 32mm x 23mm
カルシウム、ベリリウムにフッ素を加えた燐酸塩鉱物、ヘルデル石です。ベージュ色の丸みを帯びた柱状結晶が集合体をなしているものです。(1点)
Hemimorphite : 異極鉱
M'fouati, Bouenza, Congo
52mm x 44mm x 37mm
コンゴ産の異極鉱です。褐鉄鉱上に結晶集合体をなす立派な標本で、ほぼ無色のように見えますが、良く観察すると、僅かに淡いブルーである事がわかります。(1点)
Aquamarine : アクアマリン
Erongo Mt., Omaruru~Usakos, Namibia
←38mm→
ナミビア、エロンゴ産のアクアマリンです。六角柱状結晶が組合わさって、魅力的な外観となっている良標本で、黒色の鉄電気石を共なっています。(2点)
Renierite : レニエル鉱
mibiaPrins Leopold Mine, Kipushi, Katanga, Congo (TL)
←18mm→
銅、亜鉛、鉄にゲルマニウム、砒素を含んだ硫化鉱物、レニエル鉱の原産地標本です。やはりゲルマニウムを含む硫化物、ゲルマン鉱に外観も酷似しており、青みがかった暗紫色の塊状で産出しています。ゲルマン鉱には、このレニエル鉱が含まれている事もあります。
Wendwilsonite : ウェンドウィルソン石
Aghbar, Bou Azzer, Tazenakht Ouarzazate, Morocco
60mm x 37mm x 36mm
モロッコ、Bou Azzerから産出した、カルシウム、マグネシウム、コバルトの砒酸塩鉱物、ウェンドウィルソン石の良標本です。美しいローズピンクの鉱物ですが、同じ産地から産出するローズ石とは肉眼での区別は困難で、ローズ石の組成はコバルトリッチで、ウェンドウィルソン石はマグネシウムリッチとなっています。原産地標本。(分析データ付き)
Hemimorphite : 異極鉱
Malipo (麻栗坡), Wenshan Province, Yunnan (雲南省), China
←44mm→
中国、雲南省産の異極鉱です。さわやかな色合いのブルーが特徴的な美しい標本です。(2点)
Metavariscite xl. : メタバリッシャー石 (結晶)
Edison-Bird Claim, Utahlite Hill, near Lucin, Box Elder Co., Utah, U.S.A.
45mm x 40mm x 26mm
アルミニウムの燐酸塩鉱物、メタバリッシャー石です。バリッシャー石の斜方晶系に対し、こちらは単斜晶系で、同質異像の鉱物となっています。晶洞内に明るいグリーンの微小な結晶集合体をなしており、ルーペなどで観察すると、美しい柱状結晶が観察できます。
Tinaksite in Charoite : チナクシ石 (チャロアイト中)
Murun Massif, Chara River, Aldan Shield, Sakha, Eastern Siberia Region, Russia
53mm x 37mm x 14mm
ロシア、シベリア地方のAldanから産出した稀産鉱物で、K、Na、Ca、Mn、Tiの珪酸塩鉱物、チナクシ石です。淡い紫色のチャロアイト中に、ベージュ色の柱状結晶で産出しています。黒色のエジリンを共なっています。
Cornetite : コルネタイト
Manto Ruso Mine, Mantoverde district, El Salado, Chañarak, Atacama, Chile
←31mm→
銅の燐酸塩鉱物、コルネタイトです。コンゴ産のものが良く知られていますが、今回のものはチリのアタカマ産で、透明感のある、青緑色の結晶で産出しています。(2点)
Autunite : 燐灰ウラン鉱
Viariz, Portugal
←34mm→
ポルトガル産の燐灰ウラン鉱です。鮮やかな黄色の微小な結晶が集合体をなし、母岩上部全体を被っています。蛍光性。(2点)
Scorodite : スコロド石
Hemerdon Ball Mine, Plympton, Tavistock, Devon, England
65mm x 52mm x 44mm
砒酸塩鉱物の代表格、鉄の砒酸塩鉱物、スコロド石です。英国産の標本で、光輝のある灰青色の結晶が、母岩の空隙に多数見られます。(2点)
Ilvaite : 珪灰鉄鉱
Calabaroccia, Rio Marina, Elba Island, Italy
18mm 14mm x 10mm
カルシウムと鉄の珪酸塩鉱物、珪灰鉄鉱の原産地標本です。消し炭のように黒い柱状結晶で産出しますが、トップを上から観察すると、他産地品には見られないムーンストーンのようなシラーが見られます。
その他鉱物標本 各種
Hyalite : 玉滴石(強蛍光性)
Natrolite : ソーダ沸石
Erongo Mt., Namibia
Imilchil, Morocco
Dravite : 苦土電気石
Spinel : スピネル (大理石中)
Merelani Hills, Tanzania
Mogok, Myanmer
Cobaltian Calcite : 含コバルト方解石
Aquamarine : アクアマリン
Katanga, Congo
Erongo, Namibia
Cassiterite : 錫石
Enargite : 硫砒銅鉱
Minas Gerais, Brazil
Quiruvilca, Peru
Stannite : 黄錫鉱
Cuprite : 赤銅鉱
Oruro, Bolivia
Katanga, Congo