2025-Tokyo Mineral Show
『第34回 東京ミネラルショー』に出品する新着鉱物標本のご紹介
12月12日(金)〜12月15日(月)の期間、池袋サンシャインシティ文化会館 2F・3F、4Fで開催される、『第34回東京ミネラルショー』に出品する品の一部をご紹介します。一点ものなど、品物により、初日にSold となってしまうものもございますので、どうぞご了承下さい。
母岩の出店場所は、いつもと同じ位置で、会場 1 (2F) /エリア R-テーブルNo.45-46です。
Microlite on Elbaite : マイクロ石 (リチア電気石上)
Pech Valley, Kunar, Afghanistan
22mm x 11mm x 9mm
ナトリウム、カルシウム、タンタルを主成分とした酸化鉱物、マイクロ石です。暗褐色の八面体結晶が美しいピンク色のトルマリン上に付いています。アフガニスタン産。(1点)
Chrysoberyl : クリソベリル
Lac Alaotra, Toamasina,Madagascar
←15mm→
マダガスカル産 クリソベリルの分離結晶品です。(数点)
(Mn)-Diaspore : 含マンガン・ダイアスポア
Glosam Mine, Northern Cape, South Africa
49mm x 36mm x 27mm
マンガンを含んでいるため、赤色に色付いた、南アフリカ産のダイアスポアです。(数点)
Scapolite : 柱石
Kuran wa Munjan District, Badakhshan, Afghanistan
66mm x 44mm x 35mm
アフガニスタン、バダクシャンから産出した、濃紫色をした柱石の結晶標本です。灰柱石、曹柱石のどちらかは未分析のため決定できておらず、ここでは柱石としておきます。この両者は混在しているものもあるようで、種類の決定が難しいものもあるようです。いずれにしても、美しい色合いの結晶が魅力的な母岩付き標本となっています。(1点)
Alexandrite (Chryoberyl) : アレキサンドライト (クリソベリル)
Carnaiba, Bahia, Brazil
61mm x 26mm x 26mm
ブラジル、バイーア産のアレキサンドライトです。双晶をなす結晶が母岩上に付いているもので、著しいカラーチェンジとは言えませんが、光源によりグリーンと赤褐色の変化が見られます。
Gmelinite : グメリン沸石
Sarbai Deposit, Rudny, Kostanay Region, Kazakhstan
←28mm→
この品は一見、菱沸石に見えますが、詳しく調べてみるとグメリン沸石となりました。この産地の菱沸石とグメリン沸石については多くの議論がされており、海外の研究家たちも、ネット上で議論をかわしているのを目にします。累帯構造により、部分的に両者が混在しているものもあるようで、一部では菱沸石の仮晶ではないかという話もあります。以前、鉱物学者のH氏は「この標本を入手した際、菱沸石だと思い入手したが、分析の結果、グメリン沸石となり驚いた」と記されている資料もありました。いずれにしても興味深い標本であると言えるでしょう。(数点)
Grossular (Mali Garnet) : 灰礬柘榴石
Sandaré, Kayes, Mali
←35mm→
マリ・ガーネットは個容体をなしているため、中間種となっているものが多く、『マリ・ガーネット』と野外名で呼ばれるものが多くあります。そんな中、この品はグロッシュラーとなっており、結晶も24面体式で、3センチ大の立派な分離結晶品となっています。
Martite (Hematite ps. after Magnetite) : マータイト (磁鉄鉱後の赤鉄鉱)
PayúnMatrú Volcane, Mendoza, Argentina
←36mm→
アルゼンチン産のマータイトと呼ばれる標本で、磁鉄鉱の仮晶をなす赤鉄鉱となっています。鋼灰色の八面体結晶が連晶をなしています。(4点)
Arfvedsonite : アルベゾン閃石
Mt.Malosa, Zomba, Malawi
←54mm→
アルベゾン閃石はナトリウムと鉄を主成分とした角閃石の一種で、黒色〜暗緑色の平たい柱状結晶で産出しています。マラウィーのアルベゾン閃石は、アルカリペグマタイト中から産出するもので、良く似た外観を持つエジリンが多産しますが、結晶標本であれば、形の違いで同定する事ができます。
Villiaumite : ビリオム石
Kirov Mine, Mt.Kukisvuchorr, Kibiny, Kola Peninsula, Russia
ナトリウムとフッ素の化合物で、ハロゲン化鉱物に分類されている、ビリオム石です。以前にご紹介した濃赤色のものとは違い、透明度の高い良品で、淡いピンク色からオレンジ色味を帯びた赤色のものまで、カラーバリエーションがあります。完全な劈開を持つ水溶性の稀産鉱物です。(数点)
←17mm→
←22mm→
Calcite : 方解石 (蛍光性)
Dac Luc, Vietnam
31mm x 18mm x 12mm
ベトナムから産出したオレンジ色の方解石です。透明度も良好な犬牙状の分離結晶品で、紫外線により強い白色の蛍光を発します。(数点)
Rainbow Moonstone : レインボー・ムーンストーン
Andilamena, Alaotra Mangoro, Madagascar
15mm x 11mm x 6mm
近年マダガスカルから産出して話題となっている、レインボー・ムーンストーンです。過去に産出していた他産地のレインボー・ムーンストーンに比べ、美しい多色のシラーが観察できる品となっています。(数点)
Senarmonite : 方安鉱
Djebel Hammimat Mine, Ain Babouche, Ain Beida, Constantine, Argeria
←33mm→
アルジェリア産の有名標本、方安鉱です。アンチモニーの酸化鉱物で、結晶標本の産出は、このアルジェリア産以外では稀なものとなっています。八面体結晶が集合体をなしていて、一見灰色がかって見えますが、良く見ると、無色、白色の鉱物で、強い光源下で観察すると、透明感があるのがわかります。(2点)
Likasite : リカシ石
Dzhezkazgan, Kazakhstan
41mm x 39mm x 28mm
カザフスタンから産出した、銅の硝酸塩鉱物、リカシ石です。美しいブルーの微結晶が母岩全体に付いている稀産鉱物です。(1点)
Euchroite: ユークロアイト
Farbište, Poniky, Babská Bystrica Region, Slovakia
←34mm→
スロバキアから産出した、銅の砒酸塩鉱物、ユークロアイトです。鮮やかな緑色の結晶が母岩上にたくさん付いているリッチな標本となっています。
Langite: ラング石
Podlipa deposit, L'bietvá, Banská Bystrica, Slovakia
←27mm→
スロバキアから産出した銅の含水硫酸塩鉱物、ラング石です。美しい鮮青色の鱗片状結晶で産出しますが、同質異像のポスンジャク石との肉眼的な区別は難しいものとなっています。(3点)
Linarite : 青鉛鉱
Grand Reef Mine, Graham Co., Arizona, U.S.A.
←39mm→
鉛と銅の硫酸塩鉱物、青鉛鉱です。鮮やかな藍色の鉱物で、鉛、亜鉛鉱床の酸化帯から産出します。二次鉱物としてはお馴染みの鉱物ですが、近年では標本市場で良品を見る機会は少なくなってしまい、特に針状では無い立派な結晶標本は貴重品となってしまいました。
Cyanotrichite: 青針銅鉱
Grandview Mine, Coconino Co., Arizona, U.S.A.
←33mm→
米国、アリゾナ州、グランドビュー鉱山から産出した、銅、アルミニウムに硫酸基と炭酸基を合わせ持つ鉱物、青針銅鉱です。硫酸基よりも炭酸基が多いものは炭酸青針銅鉱となります。青色の毛状結晶の集合体で産出しています。(数点)
Brochantite: ブロシャン銅鉱
Grandview Mine, Coconino Co., Arizona, U.S.A.
←39mm→
こちらもアリゾナ州、グランドビュー鉱山から産出した、銅の硫酸塩鉱物、ブロシャン銅鉱です。この品は針状結晶ではなく、微小なガラス光沢の結晶集合体をなす標本となっています。(数点)
Kermesite : 紅安鉱
káMedzipatrová Mine, Kolársky vrch, Pazinak, Bratislavsky, Slovakia
22mm x 17mm x 11mm
スロバキア産の紅安鉱です。紅安鉱は、酸素を持つアンチモニーの硫化鉱物という特殊なもので、濃赤色の針状結晶集合体で産出しています。(数点)
Chibaite (with Malanophlogite) : 千葉石 (メラノフログ石を共なう)
長野県 北安曇郡 小谷村 中土
←67mm→
千葉県南房総から日本産新鉱物の『千葉石』が発見されてから既に十数年経ちますが、今回は長野県小谷村から、新たに千葉石が発見されました。今回はシリカクラスレート鉱物で最初に見つかったメラノフログ石と共に産出しており、千葉石は白色の八面体結晶で産出しています。シリカクラスレート鉱物は、非常に変わった構造を持つ珪酸鉱物で、二酸化珪素がかご状の結晶構造をつくり、その内部にメタンなどの天然ガス分子を含んでいます。千葉石の発見以前は、黒珪石(メラノフログ石)のみが知られていましたので、この千葉石が世界で2例目という事になります。標本はメラノフログ石を共なうものや、仮晶になっているものもあります。いずれにしても、貴重な鉱物の新産地品として、興味深いものがあります。
Melanophlogite : メラノフログ石 (黒珪石)
長野県 北安曇郡 小谷村 中土
35mm x 32mm x 27mm
こちらの標本は、長野県小谷村の同じ産地から産出した、シリカクラスレート鉱物のメラノフログ石です。こちらは四角い結晶が集合体をなし産出しており、中には千葉石と共生しているものもあります。(数点)
その他の鉱物
Valentinite : バレンチン石
Creedite : クリード石
Pezinok, Slovakia
Nevada, U.S.A.
Lawsonite : ローソン石
Molybdenite : 輝水鉛鉱
California,U.S.A.
Quebec, Canada
Wulfenite : モリブデン鉛鉱
Heterogenite : ヘテロゲン鉱
Durango, Mexico
Katanga, Congo
Osarizawaite : 尾去沢石
Strontianite : ストロンチアン石
Arizona, U.S.A.
Styria, Austria