『ミネラルザワールド in 横浜・2025 春』に出品する鉱物標本のご紹介
2025年、3月21日(金)〜23日(日)の三日間、横浜産業貿易センタービル 1Fで開催される、『ミネラルザワールド in 横浜 2025・春』に出品する新入荷品の一部をご紹介します。品物により、初日にSold となってしまうものもございますので、どうぞご了承下さい。他にも、ここに掲載していない新着品もございますので、ぜひご来場いただけますよう宜しくお願い致します。
Gormanite on Siderite : ゴーマン石(放菱鉄鉱上)
Big Fish River, Yukon Territory, Canada
←31mm→
極北の燐酸塩鉱物産地として知られる、カナダ、ユーコン準州の鉱物を2種ご紹介します。一つはBig Fish River産のゴーマン石です。鉄とアルミニウムの燐酸塩鉱物で、青緑色の結晶で産出します。菱鉄鉱上に扇状の結晶集合体が見られます。(1点)
Wardite with Siderite : ワード石 (菱鉄鉱を共なう)
Rapid Creek, Yukon Territory, Canada
←35mm→
こちらはユーコン準州、Rapid Creek産のワード石です。ナトリウムとアルミニウムの含水燐酸塩鉱物で、無色のひしゃげた八面体様の結晶で産出します。やはり菱鉄鉱を共ない産出しています。もう一点は比較的大きな分離結晶となっています。(2点)
Smithsonite : 菱亜鉛鉱
San Antonio el Grande Mine, Santa Eulalia, Chihuahua, Mexico
42mm x 38mm x 30mm
メキシコ、チワワ州、San Antonio 産のスミソナイトです。この産地で特徴的に見られる、緑色がかった明るいブルーのやや丸みを帯びた結晶の集合体で産出した魅力的な標本です。(2点)
Jadeite xls. : 翡翠輝(結晶)
Glarontas Hill, Galissas, Syros Island, Aegean Sea, Greece
←33mm→
ギリシャから産出したヒスイ輝石の結晶標本です。緑色の結晶集合体で産出したものです。(1点)
Amesite : アメス石
Saranovskii Mine, Saranovskaya Village, Perm Oblast, Ural, Russia
←55mm→
菫泥石によく似た紫色のこの鉱物は、マグネシウム、アルミニウム、珪素を組成に持つ鉱物、アメス石です。菫泥石と組成や特徴も似ているため、発見当時は菫泥石と思われていたようです。クロムによる発色で、含クロムアメス石とも呼ばれています。光源によりカラーチェンジも見られます。(1点)
Scorodite : スコロド石
Hemerdon Ball Mine, Plympton, Tavistock, Devon, England
←38mm→
砒酸塩鉱物の代表格、鉄の砒酸塩鉱物、スコロド石です。英国産の標本で、光輝のある灰青色の結晶が、母岩の空隙に多数見られます。(2点)
Selenite (Gypsum) : 透石膏
Alabaster Quarries, Fuentes de Ebro, Zaragoza, Aragón, Spain
←38mm→
スペイン、Zaragoza産の透石膏です。透明度に優れた美しい標本です。(4点)
Hureaulite : ウローライト
Jocão Mina, Galliéia, Gerais, Brazil
←38mm→
マンガンの燐酸塩鉱物、ウローライトです。稀産鉱物ですが、我が国でも茨城県の雪入で、櫻井欽一博士が燐酸塩ペグマタイト中から多くの燐酸塩鉱物を見出した逸話が有名で、その中にこのウローライトがありました。新鉱物の期待がありましたが、櫻井博士がお亡くなりになられた後、既に記載されていたウローライトだとわかりました。そのため、我が国でも比較的知名度のある鉱物となっています。この品はブラジル産のものですが、オレンジ色味を帯びたピンク色の結晶で産出しています。(1点)
Libethenite : 燐銅鉱
Rokana Mine, Kitwe district, Copper belt, Zambia
24mm x 23mm x 7mm
名前の如く、銅の燐酸塩鉱物、燐銅鉱です。このザンビア産のものは、光輝ある立派な結晶で産出します。(3点)
Piypite : ピウパイト
Great Fissure eruption, Tplbachik, Miikovsky Dist., Kamchatka, Russia (TL)
32mm x 27mm x 20mm
ロシア、カムチャッカから産出した稀産鉱物で、K、Cu、O、SO、Na、Cl、と複雑な組成を持つ鉱物、ピウパイトです。草緑色の針状結晶が放射状に集合体をなしています。原産地標本。
Imiterite : イミテル鉱
Imiter Mine, Tinghir Prov., Drâa Tafilalet, Morocco (TL)
←17mm→
イミテル鉱山から発見された稀産鉱物、イミテル鉱です。銀と水銀の硫化鉱物で、鋼灰色の細柱状の結晶が母岩の空隙間に晶出しています。原産地標本。
Berthierite : ベルチェ鉱
Herja, Romania
←45mm→
鉄とアンチモニーの硫化物、ベルチェ鉱です。アンチモニーの鉱山から輝安鉱などと共にしばしば見出される鉱物ですが、良標本は極端に少なく、このルーマニア産のものは有名産地品となっています。しかしこのルーマニア産のものも市場で見かける事は少なく、入手の難しい標本となっています。(2点)
Shattuckite with Quartz : シャッタカイト(水晶を共なう)
Mina Milpillas, Cuitaca, Mun.de Santa Cruz, Sonora, Mexico
←24mm→
メキシコ、Milpillas鉱山産のシャッタカイトです。水晶を共なっており、シャッタカイトが透けて、鮮やかなブルーの青水晶のように見えます。小型標本ながらも美しい標本となっています。(1点)
Rhodochrosite : 菱マンガン鉱
N' Chwaning Mine, Kuruman, North Cape Province, South Africa
←22mm→
南アフリカ産のロードクロサイトです。光輝に優れた鮮赤色の結晶集合体で産出した良品です。(1点)
Witherite with Alstonite : 毒重石 (アルストン石を共なう)
Bethel Level, Minerva #1 Mine, Illinois, U.S.A.
39mm x 34mm x 26mm
蛍石の産出で知られるイリノイ州、Minerva #1鉱山から産出した、炭酸バリウムの鉱物、毒重石です。炭酸バリウムにカルシウムを加えたアルストン石を共ない、端正な六角錐状の結晶で産出したハイクオリティーな結晶標本となっています。紫外線により、青白く蛍光します。(1点)
Bournonite : 車骨鉱
Viboras Mine, LMachacamarca, Potosi, Bolivia
31mm x 22mm x 19mm
ボリビア産の車骨鉱です。かなり立派なサイズの結晶標本で、表面がメタリックブルーに色付いており、コべリンの皮膜が覆っているのではないかと、販売していた鉱物学者がコメントしていました。(1点)
Beryllonite : ベリロナイト
Telirio Claimi, Linopolis District., Minas Gerais, Brazil
←18mm→
多種の燐酸塩鉱物を産出する事で知られる、ブラジル、リノポリス産の、ナトリウムとベリリウムの燐酸塩鉱物、ベリロナイトです。無色透明の六角厚板状結晶で産出したもので、良質な結晶標本となっています。このような端正な結晶ではありませんが、母岩付き標本もあります。(2点)
Manganotantalite : マンガンタンタル石
Dara-e-Pech, Afghanistan
25mm x 9mm x 3mm
マンガンとタンタルの酸化鉱物、アフガニスタン産のマンガンタンタル石です。光輝のある、赤みを帯びた複雑な形状の板状結晶で産出したものです。(1点)
Hyalite : 玉滴石(強蛍光性)
Erongo Mts., Omaruru〜Usakos, Namibia
19mm x 16mm x 13mm
ナミビア、エロンゴ産の玉滴石です。黄色みを帯びた品で、紫外線により、かなり強い蛍光作用が見られます。 (4点)
Fluorapatite : フッ素燐灰石
Dioptase : 翠銅鉱
Durango, Mexico
Mindouli, Republic of the Congo
Natrolite : ソーダ沸石
Pyrolusite (after Manganite) : 軟マンガン鉱
Imilchil, Morocco
Arizona, U.S.A.
Spinel : スピネル (大理石中)
Orpiment : 石黄 (オーピメント)
Pein pyit, Mogok, Myanmer
Siberia, Russia
Azurite : 藍銅鉱
Leucite : 白榴石
Bisbee, Arizona, U.S.A.
Viterbo, Italy