SSZ-13013
Powellite : パウエル石 (蛍光性)
Nasik, Maharashtra, India
27mm x 25mm x 14mm....
パウエル石は、カルシウムのモリブデン酸鉱物で、灰重石のタングステンをモリブデンに置き換えたものに相当します。そのため、両者は非常に良く似た外観をもっており、どちらも紫外線で青白い蛍光を発します。しかし灰重石に比べ産出は稀で、標本としては、このインド産が知られています。南米チリからも、銅、モリブデンに富んだ鉱床の酸化帯から、この地で発見されたセニックス石と共に、鮮やかな緑色をした含銅パウエル石が産出しますが、こちらは葡萄状集合体で、まるで違う外観を持っています。正方晶系の鉱物で、灰重石と同じ八面体を少し長くしたような結晶をしていますが、手に取ると、灰重石より軽く、区別する事が出来ます。透明度のある光輝の強い結晶と、結晶面に見られる条線が印象的な結晶集合体となっています。